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2018年9月14日

理化学研究所

横山茂之特別招聘研究員が2018年度武田医学賞を受賞

横山茂之特別招聘研究員

横山 茂之特別招聘研究員(バトンゾーン研究推進プログラム 横山特別研究室)が、2018年度武田医学賞を受賞することとなりました。受賞テーマは「転写・翻訳の構造基盤の解明と応用」です。

本賞は、我が国の医学界で顕著な業績を挙げ、優れた貢献を果たされた研究者2名に贈呈されるものです。横山特別招聘研究員は、転写・翻訳の分子機構の体系的な解明に「構造生物学」研究の視点から取り組み、あらゆる生命現象の基本原理であるセントラルドグマにおける転写・翻訳機構の解明に向けて重要な数々の発見を行いました。特に、アミノアシルtRNA合成酵素によるアミノ酸とtRNAの厳密な識別機構、RNAポリメラーゼによる塩基の正確性のための動的な分子機構等の解明に代表される、転写・翻訳過程における中心的役割を果たす複合体等の基本的メカニズムを分子の立体構造を通じて解き明かすという大きな業績をあげました。これらの高分子複合体の原子分解能での動的なメカニズムの解明を基礎に、人工的に転写・翻訳過程を具現化する拡張遺伝暗号技術の開発にも取り組むという、独創的な「合成生物学」研究を展開することにより、解明した分子機構メカニズムの普遍性を実証するとともに、基礎研究にも産業利用にも価値の高い応用(人工的アミノ酸のタンパク質への部位特異的導入、高難度タンパク質試料の無細胞合成等の技術)を開拓しました。これらの高い技術を活用して、医学的に重要な細胞膜受容体(成長因子受容体、ホルモン受容体等)に関する構造と機能の解明という大きな成果をあげています。

贈呈式は本年11月に行われる予定です。

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